鈴木 雄介
Yusuke Suzuki
グロース・アーキテクチャ&チームス株式会社 代表取締役社長

(取材当時:グロースエクスパートナーズ株式会社 アーキテクチャ事業本部長 兼 ビジネスソリューション事業副本部長)

2016年4月にアーキテクチャ事業本部が新設され、ものづくりからサービスへと加速度的に事業領域を広げている中で、グロースエクスパートナーズが追求したいITサービスの取り組み方や、求める人物像等に関して、執行役員の鈴木雄介に聞いた

まずはじめに、鈴木さんが考える「グロースエクスパートナーズのITサービスの特徴」についてお話を聞かせてください。

グロースエクスパートナーズの特徴は「継続的によりよいものをつくっていく」ことだと思っています。当社はエンタープライズ領域の受託案件が中心ですが、プライムで顧客と継続的な関係を維持するスタイルです。新規にシステムを構築したら改善を継続し、周辺システムも巻き取っていく。そうやって長期にわたるビジネスをしています。そのために顧客とパートナー関係を作ることに努力しています。言われた通りに作るのではなく、顧客と一緒に課題を整理し、一緒に解決策を考える、そして、それをきっちり実現する。この積み重ねが社名の「共に成長するパートナー」になると思っています。

最近ではお客様向けに企画整理ワークショップを開催することもあります。当社のメンバーがファシリテーターとなってお客様のメンバー内での議論を支援します。そこから技術的な検討をおこない、機能が決まってきたら実装し、リリースして改善活動に入っていく。当社では、こういったシステムのライフサイクル全体に関わっていくようにしています。

2016年4月にアーキテクチャ事業本部ができましたが、どのような考えから新設したのでしょうか?

もともとアーキテクチャ設計は強みだったのですが、あくまでもシステム開発の一部でした。ところが、その部分だけの支援という依頼も増えてきたので、「会社の価値としてビジネスができるのでは」と考えるようになりました。そこでアーキテクチャだけを単体のサービスとして提供することにしたのです。アーキテクチャといっても、技術的な側面だけではなく、ビジネス分析や企画プロセスや開発プロセスについても支援しています。

お客様にとっても価値があると思ってのことでしょうか?

そうですね。「システムをつくる」ことは大事ですが、それ以上に「何をつくればいいのか」が重要になっています。冒頭で「顧客と一緒に課題を整理する」という話をしましたが、今は「なんとなくやることはわかるけど、どういう機能を、どういう技術やプロセスで実現すればいいのか?」といった悩みがあるお客様が非常に増えていると感じます。

このようなお客様に対してアーキテクチャ設計のサービスがあることで、より相談していただきやすくなるはずです。

アーキテクチャ事業本部ができてから、どのような変化を感じていますか?

事業部ができたことで「うちの強みはここです」と説明がしやすくなったと思います。お客様にも、システム開発を始める前にアーキテクトやコンサルタントが入ることの必要性に気づいていただけたと思っていますし、それを「当社の価値」として認めていただけた気がします。これによって、これまで以上にお客様と一緒にビジネスに取り組んでいきやすくなったと思います。

「グロースエクスパートナーズ」と「一般的なSIer」との違いは、どのようなところにあると思いますか?

最先端技術をやっている人は別ですが、オープンソースによって技術そのものは差別要素になりにくく、むしろ「技術を使ってどんな価値を生むのか」ということのほうが大事になっています。当社はそこを突き詰めてやっています。

一般的なSIerが「ちゃんとつくる。それが価値を生むかは別として」だとすると、当社は「価値が生まれる方向へつくり続ける」ということをしていると思います。

グロースエクスパートナーズでシステム開発をすることの面白さはどこにありますか?

医療、金融、通信、製造をはじめとするエンタープライズ領域の企業は、ITでもっとよくなる可能性があります。そこをパートナーの関係性の中で一緒によくしていけるのが楽しいですね。自分たちの生活にかかわっている企業がよくなることは社会がよくなっていくこととダイレクトにつながっていると思います。かつ、それを継続的に改善していけることが当社で働く魅力だと思います。

どのような人がグロースエクスパートナーズには向いていると思いますか?

やりたいことがある人にとっては非常にいいと思います。言われたことをそのままやるのではなくて、自分はこれが大事だと思うことを大事にしながらお客様やチームに貢献できることがたくさんあります。

会社として“これさえやっていればいい”とか“これが正しい”ということを明確に決めていない部分が多いからこそ、変えられることも、もっとよくしていけることもたくさんあると思っています。何でもいいので、何かよくしたいという気持ちを持っている人であれば、色々な活躍の仕方がありますよ。