菅 実恵子 (写真中央)
Mieko Suga
株式会社GxP
BS2部HSU マネージャー
2009年入社。担当業務:医療系案件のプロジェクトマネージャー 。中学生のお子さんを持つワーキングマザー。
宇都木 萌 (写真左)
Megumi Utsugi
グロースエクスパートナーズ株式会社
経理部
2009年入社。担当業務:担当業務は営業事務 。未就学2人のお子さんを持つワーキングマザー。
竹内 理恵 (写真右)
Yoshie Takeuchi
株式会社GxP
Atlassian製品販売部門
2014年入社。担当業務:Atlassian製品のカスタマーサポート。 小学生・未就学合わせて3人のお子さんを持つワーキングマザー。

さまざまなライフステージ、立場、役割を持つ女性たちが活躍するGxPグループ。
子育てをしながら時短勤務で働く女性たちに集まってもらい、ワークスタイルや仕事のやりがい、今後の働き方について語り合ってもらいました。

それぞれ異なる活躍の場

菅:このメンバーで集まるのはめずらしいですよね。まずはお互いの近況を共有しましょうか。

私は医療系のシステム開発案件のマネジメントを担当しています。
既に運用されているシステムがあるなかで、新機能開発と保守のバランスや機能の整合性を保ちながらチームとシステムを成長させていくのは試行錯誤の連続です。でも、顧客からの複数の要望をチーム内でうまく分担し、現場で運用できたご報告がいただけたときには、チームと顧客双方の窓口として機能できたことにほっとします。チームの頑張りに感謝ですね。

お二人の現在の仕事はどんな感じですか?

竹内:私はアトラシアン製品に関するテクニカルサポート担当として、お客様から製品の使い方や不具合についてお問合せがあった際に、調査・回答をしています。
多岐に渡るお問合せ内容に対し、迅速に、かつ間違いがないように回答するには、慎重さと忍耐力が求められる分、事象の再現方法を見つけ、解決策をご案内できたときの達成感は大きいです。お客様から事象改善の連絡を受けた時は、本当に安心します。
該当製品のサポート業務を担当するにあたり、ベンダー試験にも挑戦しました。教材も試験もすべて英語なので苦労しましたが、何とか1回で合格することができてほっとしました。その後も2つほど試験に合格しましたが、現在は、さらに試験を受けるため勉強中です。

宇都木:業務と資格取得の両立、そしてさらに勉強とはすごいですね!

私は経理部の営業事務担当として、伝票周りのサポートや、バックアップ業務を行っています。
緊急性の高い依頼やイレギュラーな対応も少なくないので、案件担当者と経理部間においてのコミュニケーションを大切にしています。

事前に先回りしておいたフォローが役立った時や、長期のプロジェクトが終わり、お客様から無事にご検収いただけたときなどは、直接開発にかかわっていない立場でも、大きな喜びや達成感を感じます。

時短勤務のきっかけ

菅:そのように経理部門からも応援してもらえているとは嬉しいです。

それぞれ別のフィールドで働いている私たちの共通点は、時短勤務という働き方を選択していることです。
私が時短勤務を選択したのは14年ほど前のことで、出産がきっかけでした。妊娠中からみなさんが体調を気遣ってくれる職場環境がベースにあり、出産後も同じチームに戻ることになったので、時短勤務もごく自然な形で受け入れてくれたと感じています。

お二人が時短勤務をスタートしたのはいつですか?

宇都木:私も出産を機に時短勤務になりました。入社して数年後に同じ部署から産休に入る女性がいたので、先に産休に送り出す立場を経験しました。その後に自分が産休に入ったので、どちらの立場も経験し、復職後の働くイメージがつきやすかった環境だったと思います。

竹内:私はお二人とは少し違っていて、別の会社で働いているときに一人目を出産し、より働きやすい環境を求めて転職してきました。育児と仕事のバランスを考え、時短勤務を前提に面接を受けて、会社が時短勤務を特別なことと考えていないと感じました。
この会社の面接の時、失礼を承知で面接官に聞いてみたんです、「時短勤務とは名ばかりで、フルタイムと同じ業務量だったりしませんか?」って(笑)。IT業界はどこも忙しいので、そういうことも珍しくないと思うんです。
でも、はっきり「そんなことはありません」とおっしゃってくださったので、ここだったら子どもがいても仕事を続けられそうだなと安心できたことを今でもはっきり覚えています。

時短勤務が「仕事ができない」にならない理由

菅:時短勤務前は実装、テスト、設計など開発案件全般に関わっていて、時短勤務になっても、やっていたことが全く変わったりということはなく、できることを選択して業務に携わっていました。
状況を見ながら周囲と仕事量の調整をきちんと行う必要はありますが、充実して働けています。
時短勤務中の働き方は人それぞれだと思いますが、私は仕事の内容や量が難しいとなったときにはチームや上司と相談し、調整しながら続けることができましたね。

宇都木:私も大きな変化はないですね。
復職してすぐの頃は緊急性が高くなく事前に準備できる仕事を中心にアサインしてくれたりと、時短勤務を考慮していただけて本当に助かりました。

竹内:私は入社以来時短勤務なので前後では比べられませんが、お客様からの問い合わせのサポートや社内システム設定の手順書作成も行っていて、フルタイムで働いている方と同じように責任のある仕事を任せてもらっていると感じています。

菅:同じチームに時短勤務の人もいましたし、そうでなくても時短勤務の人の立場や状況を理解している人たちが多く、居心地が悪いとは特に思っていません。
そもそも風通しのいい会社なので、「何時までに帰らないといけない」など、私も遠慮せずに言えたのも働きやすさの一因かもしれません。

宇都木:子どもが小さいうちはどうしても「子どもが発熱したのでお休みします」ということもありますが、「お大事にね、明日も休みだよね」など、ごく自然なこととして受け止めてもらえて感謝しています。

竹内:同感です。私も面接のときに「急な休みを取ってしまうかも」と伝えました。そのときも渋い顔はされなかったですし、入社してからも肩身の狭い思いをしたことはないですね。

時短勤務を通じて実感する、自分自身の変化

菅:私は、仕事の割り振りや進捗状況を周囲とすり合わせしておくことは、時短勤務になる以前に比べて強く意識しています。クライアントとのやりとりもあるので、ひとりで仕事を進めないということは大前提。他の人からも状況が把握できるように、常に私の今を知っていてくださいというメッセージは出しています。

竹内:それは大事ですね。私も時間内に作業を終えられなさそうな場合は、ほかのメンバーがフォローしてくれるので安心して仕事ができています。

宇都木:振り返ってみると、私も育休を経て考え方が変わりました。前は責任感をはき違えて周りに頼ろうとすることがあまりなかったかもしれません。そのため繁忙期には深夜近くまでかかってしまうこともありました。
育休明けに同じ部署に復職してようやく自分がいなくても仕事は回ること、同僚がすごく頼もしい存在であることを実感しました。今はチームメンバーに頼りながら、働き方を調整させていただいています。

竹内:フルタイムで働いていたときは、お客様からいただく質問ひとつひとつをじっくり確認し、対策を検討していました。大変だけど楽しくて(笑)。でも時短勤務になると、私の時間が足りないからとお客様をお待たせすることはできません。今は、製品のベンダーに早めに情報を共有してバグに関する情報を事前に引き出したり、技術的にわからないことがあれば得意なメンバーにすぐ助けを求めたりしています。私がいなくても業務が進むようにするため、どういう種をまいておくといいのか常に考えるようになりました。

菅:私は、新型コロナウイルス対策で在宅勤務が一般化する前から、緊急時には在宅で働かせてもらっていました。そういった相談にもきちんと乗ってくれました。
やはり子育てや家事の負担が多い時期は、家で働きながら、必要な時に子どものケアができたり、隙間時間に家事ができるっていうのは助かります。

次は自分がサポートする立場に

菅:在宅勤務が一般化したこと、子どもにだんだん手がかからなくなったこともあり、私はそろそろ時短勤務から通常勤務に戻そうと思っています。
マネージャーという立場にもなったので、今後は、メンバーとのコミュニケーションの取り方、チームとしてのよりよい働き方をもっと考えていきたいです。これからは育児に限らず、介護など個々の事情で時短勤務を希望する人も出てくると思うので、自分自身の体験を生かしながら、お互いの事情を理解し、ケアしていけるチームづくりをしていきたいと思っています。

宇都木:育児だけでなくさまざまなライフステージの人が、やりがいをもって気持ちよく働ける環境を作っていきたいですね。

仕事を続ける理由 は「つながり」

菅:子どもに対しての親という立場もありますが、社会に出て仕事をするひとりの人間としての立場も大事にしたいですよね。母という役割に閉じることなく、他の世界にもつながりたい。という気持ちが、働く理由になっている気がします。

宇都木:GxPグループには隠れた魅力をもった面白い方々がたくさんいるので、常に様々な影響や刺激を受けています。子育てがひと段落した後もこの会社を通じて社会と繋がっていたいですね。

竹内:育児を優先して仕事を休む選択もできたかもしれませんが、IT業界はものすごくスピードが速く、1,2か月でもガラリと変わってしまうので、時短勤務でも常に仕事とつながっていたくて今まで働いてきました。
最終的には時短勤務を選びましたが、フルタイムで復帰することも一度シミュレーションしたくらい、仕事にはやりがいを感じてきました。何年後かにフルタイムに戻ったら、夕方以降や休日にも働けるようにシフトしていきたいと考えています。
いろいろな人がいて、いろいろな働き方ができる会社なので、これからの仕事が楽しみです。