ゲリー (写真左)
Geryenko Hawsen
入社:2022年(新卒・日本の大学を卒業)
所属:グロース・インク株式会社 CIU
担当業務:ウェブアプリとモバイルアプリの開発
出身:インドネシア
アン (写真中央)
安 蕙林
入社:2016年(新卒・日本の大学&専門学校を卒業)
所属:グロース・インク株式会社 CDU
担当業務:Web・スマホアプリ開発ディレクター
出身:韓国
ルイ (写真右)
Chuawatcharin Budsarin
入社:2019年(中途)
所属:株式会社GxP SIU部
担当業務:SaaS導入支援
出身:タイ

GxPグループでは、外国籍の社員も多く働いています。日本の企業を選んだ理由、入社して感じたギャップ、やりがいや将来の夢について、入社年次も国籍も異なる3人に集まってもらい、話を聞きました。

面接官の会話で感じた雰囲気の良さ

皆さんの入社のきっかけを教えて下さい。

ルイ:元々はたくさんの人と話せて、さらにITのスキルを活かせる仕事を探していました。GxPグループの入社時の面談で聞いた話が、私の求める条件とぴったりだったので、入社を決めました。

アン:私はデザイナーを志望していたのですが、面接の時にコーディングにも携われると言われ、やってみたいと思ったからです。内定が一番早く出たというのもありますが(笑)、面接官同士が交わすちょっとした会話などからも、雰囲気の良さを感じて惹かれました。

ゲリー:私は大学では、ITではなくビジネス経済を学んでいました。就職活動でGxPグループを訪ねたら、IT経験は不問だし、スーツも義務じゃないと聞いて。インドネシアにはスーツの文化がないので、毎日はちょっと耐えられないと思っていたんです(笑)。

アン:入社式のときは着なかったの?

ゲリー:その1回だけ着ました。

ルイ:それは貴重、見てみたい(笑)。

ゲリー:インドネシアでは、仕事をするときも結婚式も、フォーマルな場面ではバティック(無形文化遺産にもなっている伝統的な生地を使った衣服)を着るんです。だからスーツは着たくなかった(笑)。

実際に入社して、どんなことを感じましたか?

ルイ:とにかく、上司や先輩に相談しやすい。どんな場面でも、みなさんフレンドリーです。業務を通じてたくさんの人と話したいという入社時の希望も、面接の時に受けた言葉どおりに叶えられています。

入社前の希望と実際の業務にズレが生じないのは重要ですよね。アンさんはいかがですか?

アン:私は新卒で入社しました。入る前は、仕事のハードルが高くて怒られたりすることもあるんだろうなと想像していたのですが、実際に入社してみたら、皆さん優しいし何でも教えてくれるし、しかも自分の意見も言える。想像していた環境とはまったく違いました。

母親に「厳しかったら帰ってきなさい」と言われたけれど

ゲリー:日本の会社は先輩と後輩など上下関係が厳しいと思っていましたが、GxPグループは最初の説明会から違っていました。一緒に働くアンさんも、「先輩」というより「お姉さん」という感じ(笑)。入社前は母に「厳しかったら帰ってきなさい」と言われていたけど、今はむしろ帰りたくないです。

怒られる、上下関係が厳しいなどのほか、皆さんが日本の会社に抱いていたイメージはありますか?

アン:表では出さなくても、裏でいろいろ言われたりする。

ゲリー:飲み会に誘われたら、必ず行かなくてないけない。

アン:私もそう思っていました。でも今は、飲み会に行きたくて仕方がない(笑)。

ルイさんは中途入社ですが、以前の職場環境と比べて違いはありますか?

ルイ:前職は同じITでもハードウェア系の会社で、まさに2人が言うような、しっかりした“日本らしい”社風でした。同僚や先輩に気軽に話しかけにくい雰囲気がありましたし、仕事で失敗すると、「私のせい」と責められたこともありました。GxPグループでは、そうやって個人の責任を問うことはありません。たとえ失敗しても、チームメンバーが一緒に原因について考えてくれるので、安心してまたチャレンジができる。GxPグループに入って、本当に良かったと思っています。

アンさんとゲリーさんも、入社前の想像と違っていた点がたくさんあるようですね。

アン:たとえば入社当初は、公休日以外に休みを取ることに罪悪感を抱いていましたが、それは不要だとわかりました。「休むときは、休んでいいんだよ」と、皆さんから優しい言葉をかけていただけます。

ゲリー:私は、日本語がまだまだ上手ではないのでコミュニケーション面に不安があったのですが、入社後の研修で同期と過ごすうちに、あっという間に仲良くなれました。配属後も実務を通じてどんどん経験を積めていて、入社6カ月にして自分の「案件」を任されるようになりました。もちろんやりがい十分です。

そんなゲリーさんの姿を、アンさんは先輩としてどう見ていますか?

アン:ゲリーさんなら、これくらいの仕事は絶対できるだろうという信頼のもと、どんどんお願いしています。まあ、なにを任せても楽しそうにやってくれるので安心です(笑)。

GxPグループには、みなさんの他にも外国籍の方がたくさんいます。その方々とコミュニケーションをとる機会も多いんですか?

ルイ:はい。以前の会社に外国籍の社員はいなかったのですが、社内のシステムや書類の言語がすべて日本語だったので、初めて日本に来た人だと辛いかもしれないと思っていました。GxPグループはまず、そういうベーシックな部分での障壁が低いと思います。

アン:そうですね、外国人の比率は比較的高い環境だと思います。でも外国籍であることや、日本語があまり上手でないことがマイナスになると感じたことは一切ありません。外国人だからといって、働きにくいと思ったことがないですね。

ヤバいスピードで成長できる環境

皆さん、日本語のコミュニケーションにまったく不自由されていませんが、どうやって習得されたんですか?

ゲリー:私は日本の大学に入って、ひらがなとカタカナの勉強からはじめました。まだペラペラとは言えないし、そもそも卒業したらインドネシアに帰って就職しようと考えていました。GxPグループで働きはじめたことで、私の日本語の進化は加速しました。

アン:実は……私は小学生の頃からジャニーズが好きだったんです。それで日本語の勉強をしていたら、隣に住んでいたお姉さんが日本の大学に留学すると聞いて、なんとなくそれが当たり前だと思うようになりました。周りには大学や専門学校を卒業して日本企業に就職する友人も多く、私も特に疑問を感じることなく日本企業を選びました。

3人の中では一番日本が長いルイさんはいかがでしょうか?

ルイ:私はタイの大学で日本語の授業は受けていましたが、「私はラーメン食べる」のように、ごく初歩の日常会話レベルでした。もちろん将来的に日本で働くことは選択肢のひとつだったものの、女性一人でいきなり海外で働くことはチャレンジには違いないし、迷う部分もありました。そんなときに前の職場からオファーをもらったので、背中を押されて決めた形です。言葉については、ほとんど日本で働きながら学びました。

GxPグループの社風は優しいけれど、その一方で、国籍とは関係なく仕事ではプロフェッショナリズムを求められるとも思います。そのあたりはいかがですか。

ルイ:前職では、「このスキルを身につけて」と指示されても、それが自分の将来にどう役立つかが見えませんでした。GxPグループでは半年に一度面談があり、必ず「5年後にどうなっていたいか」と聞かれます。従業員の意志が重視されるので、やる気が出ます。面談の場で初めて上司から「マネージャークラスまで成長してほしい」と言われたときは、外国籍の自分にそこまで期待して信じてもらえるのかと驚きましたし、嬉しかったです。

求められるものが多い分、やりがいも大きいですよね。アンさんはいかがでしょうか?

アン:私の部署は、他部署から恐れられるくらいハードなタスクが多い(笑)。でも、ハードだからこそ、そこで頑張ればスキルが伸びていきます。誰かに与えられるのではなく、案件を通して、自分で成長できる職場です。ゲリーさんもまさしく今、自分の案件でグングン成長しているところだと思いますよ。

ゲリー:はい、成長しています(笑)。成長するのはもちろんですが、そのスピードがヤバいと思いますね。いま携わっている新規案件からも、学ぶことばかりです。

アンさんはゲリーさんの「ヤバい」成長をどう見守っているんですか?

アン:正直に言うと、新卒だからそこまでできないだろうと思っていたんです。でも任せたら任せたで、しっかり結果を出す。だからなにも心配していません。

ゲリー:こうやってまた、ハードルがどんどん上がります(笑)。

経営陣と一般社員を繋ぐマネージャーになりたい

最後に、皆さんはこれからGxPグループにおいて、どんなキャリアを築いていきたいか教えて下さい。

ルイ:そうですね……社員の国籍に関係なく、どんな状況にも冷静に対応できるマネージャーになりたいです。周りにも、学ぶべき先輩がたくさんいるのが心強いです。そしてさらにその先には、日本で猫カフェを開き、たくさんの猫に囲まれて過ごすという夢があります(笑)。

ゲリー:私も、遠い未来は自分のカフェを開きたいと思っています。猫カフェではありませんが(笑)。いろいろな国の料理を参考にフュージョン料理を提供するようなお店をイメージしています。近い将来のキャリアとしては、エンジニアとしてプログラミングを極めたいです。GxPグループでは、人を育成することも担う「マネージャー」と、専門知識を深めて活躍する「エキスパート」と、2つの方向性があります。自分はエキスパートを目指したいと思っています。

アンさんの夢も、まさかカフェじゃないですよね。

アン:はい(笑)。私は2人のように将来の具体的な目標というより、いま目の前にあることを頑張る生き方が自分には合っていると思ってきました。でも今日2人と話していて、経営陣と一般社員とを上手につなぐマネージャーのような存在になりたいと感じました。入社して6年が経ち、社内のことにもだいぶ詳しくなってきたので、たとえば、社員の誰かが困っているときに誰に話せば突破口となるのかなど、アドバイスし、支えられる存在になりたいです。そもそも社長との距離がとても近い会社なので、その文化も積極的に活かしたいですね。

GxPグループでは国籍を問わず、マネージャーとなる人材がどんどん出てきてほしいと考えています。その期待に応えて、ぜひ今後もご活躍ください。みなさん、今日はありがとうございました。