安藤 亮佑 (写真左)
Ryosuke Ando
株式会社GxP
ビジネスソリューション第二事業本部 第四部
Platform Engineering Team Unit エンジニア
石村 麻莉彩 (写真右)
Arisa Ishimura
株式会社GxP
ビジネスソリューション第二事業本部 第三部
医療機器ネットワーク化ユニット マネージャ

事業のオンライン化を推進するための基盤づくりや、継続的なサービス改善を可能にする柔軟性と堅牢性を実現するため、企業情報サービスを支える基幹業務システムのアーキテクチャ設計から開発・保守まで一貫して対応。チームの中心メンバーである二人に、クライアントとの関係性やプロジェクトへの取り組みについて話を伺った。

まずはじめに、プロジェクトの概要を教えてください。

石村:お客様は企業の信用情報を提供する東京商工リサーチ様です。当社とはインターネット企業情報サービス「tsr-van2」のシステム開発・保守から関係が始まり、いまは13を超えるシステムに対して開発・保守まで一貫して対応しています。

安藤:13ぐらいのシステムを10人ほどのチームでやっていますね。

石村:「tsr-van2」の開発・保守で信頼をいただいた後、「大きな会社で頼もうとすると腰が重くて進めにくい」といった理由から、他のシステムに関しても相談いただけるようになって、数え上げればこのような数の案件数になりました。

それほどの数の案件に取り組むのは大変だと思うのですが、チームで進める上でどのようなことを意識して取り組んでいるのでしょうか?

石村:一番は、お客様やチームのメンバーとのコミュニケーションですね。当社ではオンラインのコミュニケーションツールを活用していて、このチームではお客様ともツールを使ったコミュニケーションを取っています。ちょっとした相談事も気軽にしていただけるので、「それでは次の打ち合わせの時にその話もしましょう」といった感じで、とてもスムーズに話を進められていますね。

コミュニケーションツールはどのようなものを使っているのでしょうか?

安藤:Skypeとアトラシアン社のJIRAとConfluenceが中心です。特にJIRAについてはお客様が保守の作業依頼を登録して、チームがそれに対応するといった体制をとっています。依頼の優先度とか期限をお客様のほうで設定できるのですが、依頼通りにやるのではなく「こちらのほうが優先順位が高いのでは?」といったやり取りもしながら一緒に進めていますね。

石村:案件によって進め方は何がいいかは違うんですよね。ウォーターフォール的に最初に決めてバーッとつくったほうがいい時もあれば、アジャイル的に作りながら要件を考えていくのがいい時もあって。案件ごとに進め方を適宜変えて対応できるところが、当社がお客様に評価されているところだと思います。

安藤:チーム内では、Skypeでチャットはよくやっていますね。アクティブなチャットは20を超えると思います。案件それぞれで話をしたい内容が変わるので、案件単位で細分化してグループを作って報告や情報共有を行っています。

複数のプロジェクトを滞りなく進めるために工夫をしているんですね。とはいえ、コミュニケーションミスも時にはあると思いますが、そのような時はどのように対処しているのでしょうか?

安藤:仕様書に書いてある内容に不足があり、結果としてお客様との共通認識が取りきれなかったということがありました。「機能的に足りない部分があります」というご指摘を受けて、スケジュールを後ろにずらすことになりました。

石村:ただ、こういう時にお客様と当社の間で「言った・言わない」という話になるのではなくて、認識がどこでずれていたのかを明確にした上でいまどうするのが一番いいのかを前向きに話し合って解決していくことが多いですね。もちろん、こちらの悪い部分に関してはしっかりと改善に努めることが大事ですが、問題が起きた時に「どちらが悪いか」ではなくて、「どうしていくべきか」を第一に考えて対応することができています。これは、何よりもお客様との信頼関係があってのことですので、とても感謝しています。

対面でのコミュニケーションとして何か意識的にしていることはありますか?

石村:頻繁にチームミーティングを行っています。全員がすべてのシステムに関わっているわけではないので、誰が何をしているのかが把握できるように、各案件の状況報告を定期的にやっています。たとえば、リリースの際に、トラブルがあれば「こんな対応をしました」といったこともメンバー間で共有するようにしています。

安藤:若手メンバーだけで昼会・夕会を行っています。新人や若手メンバーが多いチームなので、細かめに状況を把握して、フォローアップをするように心がけています。

若手メンバーのスキルアップのために、何か工夫していることはありますか?

石村:ロールプレイングゲームをモチーフにしたスキルマップをつくっています。実装をガンガンする戦士、テストの自動化に取り組む魔法使いといったロールがあって、チームでの役割を理解してもらったり、スキルレベル共有できるようにしています。

安藤:新人や若手メンバーにとってはとても分かりやすい指標になっていますよ。

今後、チームの中で取り組んでいきたいことがあれば教えてください。

安藤:このプロジェクトは案件が大小たくさんあり、新しい技術を経験できる案件もあるので、育成の場として大切だと思っています。私は保守のリーダーを任されているので、若手メンバーがレベルアップしていけるような環境を作っていきたいなと思います。

石村:お客様とのコミュニケーションは新人でも取ってもらうようにしているので、成長する機会になっていると思います。お客様にも育成のために新人が連絡することを了承していただけているのは大きいですね。お客様とはいい関係性を築けているので、これから先も維持できるように、チームで協力しながら当社ならではの価値を提供し続けていきたいと思います。

技術要素
Java/Webアプリケーション開発
Wagby(高速開発ツール)
JIRA/Confluense(課題管理・情報共有)